特発性間質性肺炎
原因不明の肺が徐々に固くなることで体内への酸素の取り込みが出来なくなっていく病気です。
喫煙とも大きく関係するため、喫煙者は禁煙が重要となります。
発症初期には症状はほとんどありませんが、進行すると空咳や労作時の息切れが強くなっていきます。
風邪や肺炎などを契機に急速に低酸素血症が進行する急性増悪や、肺癌の発症リスクもかなり高くなるため注意が必要です。
間質性肺炎合併肺癌は治療がかなり制限されてしまうため、早期の発見が重要となります。
特発性間質性肺炎は9つの病型に分類されますが、中でも最も多い特発性肺線維症は予後が悪く、札幌医大での研究では生存中央値が35ヶ月と報告されています。
特発性間質性肺炎の治療法としては抗線維化治療とステロイド治療などがありますが、病型や病気の状態に応じた治療法の選択が必要となります。